3月11日の震災から6年目を迎えました。
あれから6年・・・そんなに時間が経ったのかと改めて考えます。
6年前の震災の日に
6年前のあの日、私はローカルの友達数名とワイワイお酒を飲んでいました。珍しくテレビがつけっぱなしのリビングルーム。突然映る日本地図と津波注意報、ただの地震でないのは明白でした。だって、日本の地図とニュースが消えない。これはただ事じゃない。私は一人リビングのテレビの前でじーっとニュースが何を伝えようとしているのかを理解しようとし、それからすぐパソコンに向かいました。情報をチェックするため。何が起こっているかを確認するため。そして・・・家族の安否を確認するため。私の地元は福島とは遠く離れていますが、海の近くに住んでいるため日本全土に出された津波注意報にとてつもない恐怖心が襲ってきました。
見たことのない津波の映像。 本当にこれは日本なのだろうか? こんな映画みたいなことがありえるのだろうか?
日本人が周りにいなかったため、すぐに福島に近い出身の友達に電話し、見たままのニュースを伝えました。
そこからは、自分の家族に電話。
スカイプに入れたお金で、家の電話に電話、携帯に電話するもまったく電話がつながらない。
電話の通話回線がパンク状態であることはネットでも確認できましたが、そんなことは関係ない。
私はとりあえず家族に連絡がしたい!!!
にぎやかなパーティの中一人部屋にこもり、恐ろしくて泣くこともできずに電話の前にただ居座る私でした。
家族の安否確認が困難な地にいること
家族の安否すら分からないまま、テレビのニュースだけを見ていると、気が狂いそうになりました。なんでこうなっているのだろう?私はどうしたらいいのだろう?
遠い外国の地にいる私だけが一人、訳も分からないままどうすることもできずにいる不安や恐怖。
冷静になりたいけど冷静になれない。遠く、海外にいることに安心なんてできない。すぐにでも飛んで帰りたい。
遠く離れている自分を呪いたくなる気持ち。
周りとの温度差
パーティ中の出来事。私の空気を察するものの、お酒が入っている周りは、大丈夫?と声はかけるものの、きっと大丈夫だよ!と呑気な様子・・・心配はしてくれるものの、やっぱり違うんです。いらっとするんです。お酒が入っているから仕方ないのかもしれないけれど、ものすごい温度差を感じました。
留学中に自分が災害に巻き込まれたら?
それこそ、母国語ではない国に住んでいるわけで、日本にいる家族は私の安否を調べるのはものすごく大変なはず。もし、アメリカでそういう災害や事故に巻き込まれた時には、誰が私のことを家族に伝えてくれるのだろうか?!?
在留届とは
海外・アメリカ・ハワイにいる私が、災害や事故に巻き込まれた時に、その情報を家族に伝える方法があります!!!それが、『在留届』
日本の外務省のサイトから手続きをすることになります。難しい手続きではありませんので、海外で住む場所が決まった際、在留届は絶対に出しておきましょう。
在アメリカ合衆国日本国大使館のウェブサイトによると、
海外在留邦人が事件や事故,災害に遭ったのではないかと思われるとき「在留届」があれば安否の確認,緊急連絡,救援活動,留守宅への連絡等が迅速に行えます。
とあります。何かに巻き込まれた時に、自分を助けるだけではなく、自分の情報を正確に家族に伝えてくれる手段は必要です。遠くに住む家族が情報を得られずにただただ心配をさせるのは非常に酷です。しっかり届け出をしておきましょう。
在留届の提出は義務
外国に住所または居所を定めて3か月以上滞在する人は、旅券法第16条により、その地域を管轄する日本大使館または総領事館に速やかに在留届を提出することが義務付けられています。
とあります。義務だったんですねー。
在留届はどうやって出すの?
オンラインで提出するか、FAXや郵送で用紙を提出します。ワシントンDC,メリーランド州及びバージニア州にお住まいの方は、在アメリカ合衆国日本国大使館がありますので、そちらに提出します。
それ以外であれば、お住まいの州やお近くの管轄の総領事館にFAXや郵送で用紙を提出することもできます。
登録するのに必要なものは?
これらの情報が必要になります。
変更や帰国する場合
帰国・変更届をする必要があります。こちらもORRnetという外務省のサイトから届け出ることが可能です!!!アメリカ国内で転居した場合
変更届を居住していた場所に提出し、新たな在留届を新居のある地域の総領事館か大使館に提出します。子供が生まれた場合や日本国籍の人と結婚した場合
子供が生まれたり、アメリカで日本国籍の人と結婚した場合も、『変更届 → 追記』という形で情報を更新しましょう!在留届を申請したい方はこちら
外務省のウェブサイトです。在留届のサイトにつながります。Embassy of Japan 在留届
スポンサーリンク
まとめ
時間って、こんなにあっという間に経ってしまうものなんですね。あの災害の後、ハワイでも随分日本への援助をするための募金活動などが行われました。日系人の多いハワイは特にみなさん一生懸命やってくれていました。私のローカルの友達が、ニュースを見ていて、『あれだけの災害で、みんなが食料や物資に困っているのに、街での暴動や泥棒も入ることなくみんなが一つになって協力していこうとする日本の姿勢が素晴らしい』と絶賛していました。確かに・・・アメリカのハリケーンの時なんかは、そういうのが問題になっていたなぁと薄っすらながら覚えていたので、この災害で、日本人の素晴らしさを確認することができたのも確かです。
まだまだ完全な復興にはありませんが、少しずつ、日本が元気に、そして、震災で学んだことを忘れずに前に進んでいけたらいいなぁと願います。
yun