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【海外・ハワイ移住とペット】ペットの渡航手続き〜ハワイの検疫は厳しい!〜(犬猫限定)

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国際結婚やハワイ移住、もしくはハワイ旅行を控えている方の中にはペットを同伴でと考えている方も多いかと思います。
国内であれば、そんなに難しい手続きは必要ありませんが、日本から海外に持ち出すのであれば、必要書類も含め様々なチェックが厳しくなります。何かが欠けていれば、ペットだけは入国できないという事態になりかねません。
やっかいなのは、アメリカの場合、すべての州が違う法律を持っていること。もちろんペットの入国審査についても言えます。
こちらでは、ハワイ州に限った手続きを中心に書きますが、ハワイ州アメリカでは唯一の狂犬病フリー地域に指定されていますので、他の州よりも厳しい部分があるかと思います。
では、どういう手続きが必要なのでしょうか。

手続き1 輸出検疫

ペット同伴で海外移住をする場合、輸出検疫というものを受けなければなりません。
そして、入国する国によってペットの投薬や予防注射の条件が違います
日本の動物検疫所からのサイトにはこう明記されています。

条件の内容によっては検査場所が限られる又は検査等に長時間(日数)を要することもありますので、輸出予定が決まりましたら早めに輸出検疫を受ける動物検疫所にご連絡いただき、輸出予定の7日前までには輸出検査申請書の提出をお願いします。
外国に連れていった犬(猫)を持ち帰る場合は輸入検疫が必要となりますが、係留期間を12時間以内にするためには準備が必要です。特に帰国までの期間が短い(2年以内)である場合は、国内で準備することをお勧めします。

まずは、”輸出検査申請書”の提出が必要です。
そして、短期間の旅行になる場合は、帰国時にペットを輸入するための書類の準備が必要になります。そうでなければ、検疫所に保護される「係留期間」が数日以上、最長120日間になることも。

まずは、日本から輸出するわけですから、日本の動物検疫所のサイトもチェックし、連絡を取ってみましょう。
動物検疫所(日本)website

日本からの犬、猫の持ち出し:動物検疫所日本からの犬、猫の持ち出し:動物検疫所


ハワイ州が定めるペットの輸出入の法律

次に知っておくべきなのが、ハワイの犬猫の輸入に関する法律です。
日本から輸出できても、ハワイが定める条件をクリアしていない場合は、ホノルル空港でペットだけだ入国できないという状況になりかねません。ここから下は、ハワイ州狂犬病検疫所から発行されているインフォメーション冊子を日本語訳したものです。
完璧な日本語訳ではありません。日本からハワイにペットを連れてくる時に必要な一部分を抜粋して和訳しておりますので、ぜひ参考までに読んでみて下さい。詳しい内容に関しましては、動物検疫所などに直接連絡を取っていただくことをお勧めします。

まずは大まかな条件から。

  1. ペットではない犬や猫、狼やディンゴなどとの交配種などは輸出入が禁止されています。
  2. 子犬や子猫に関して、生後9ヶ月までは、ハワイ州が定める"5day-or-less program"に必要なる輸入条件を満たしていないと判断されるため持ち込みが禁止されています。(それでも持ち込んだ場合は120日間係留されることになります)
  3. 英国の島や、オーストラリア、ニュージーランド、グアムなどから輸入されるペットは、必要条件を満たしている場合、検疫を免除されます。(日本は免除国ではないため、検疫を避けることはできません)
  4. ハワイの島々を周る場合は、ハワイ島コナの飛行場、マウイ飛行場、カウアイの飛行場に、到着30日前までにa Neighbor Island Inspection Permit (隣島検査許可)が届いていれば空港ですぐ引き渡しが可能です。(ただし、航空会社によってもそれを受け入れているかどうかが違うようです。)以下のウェブサイトには英語版ですが、詳しくホノルル以外の3つの空港での即日引き渡しの規則について書かれています。

the Department of Agriculture website:

https://hdoa.hawaii.gov/ai/files/2013/01/Checklist-for-Requesting-Direct-Airport-Release-at-Neighbor-Island-2013.pdf

こちらもご参考までに
https://hdoa.hawaii.gov/ai/files/2013/01/aqsbrochure-17.pdf

ペットと共にハワイに移住する場合

以下の場合は渡航するべきではないと表記されています。
  • 老犬

  • 生まれて9週間にもならない子猫・子犬

  • 慢性的な病気を持っている

  • 衰弱している

  • 懐胎40日をきっている場合のメス犬・メス猫はハワイへの輸入は禁止

  • (注意:検疫所での妊娠が発覚してしまった場合は、ハワイで所定の動物病院へ送られ保護されることになりますが、費用は飼い主の負担となります。)
    もうひとつ、注意事項として、ハワイの気候とペットの暑さ対策に関することが書かれています。
    5月〜10月のハワイは湿度も高く、猛暑です。今までに暑さが原因で病気になったり不調になったことのあるペットには注意が必要です。

    渡航前に、かかりつけの獣医さんと相談し、快適に渡航し、その後の検疫所でも耐えられるようにできるだけの対策をとるべきだと表記されています。(ペットの検疫所・小屋は外です)
    ペットをハワイに持ち込む際の責任はすべて飼い主にあります

    2種類の狂犬病検疫プログラム

    ハワイへ持ち込む猫や犬のペットには通常、120日間係留期間のあるプログラムか、5日間かそれ以下(空港での即日引き渡しもこのプログラム)があります。
    (英語表記:120-DAY AND 5-DAY-OR-LESS PROGRAMS)

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    120日間検疫プログラムが必要 (120day program)

    以下のものにひっかかる場合は、ペットが120日間検疫所で係留することになります。
  • 狂犬病の予防接種の回数が不十分

  • 接種後、安全性を確認するための期間が不十分

  • 血液検査がされていない

  • 血液検査の結果が悪い

  • 生後10ヶ月以下

  • などなど。

    5日間かそれ以下の検疫プログラム(5-day-or-less program)

    このプログラムをパスするためのチェックリストがあり、その条件をすべて揃えていれば係留期間が5日以下か、ホノルル空港で即日の受け渡しが可能です。
    以下のものがチェックリストに含まれます。

    Step1 狂犬病の予防接種(ワクチン)

  • 狂犬病の予防接種(ワクチン)が生まれてから過去2回以上投与されている

  • 1度目と2度目の接種の間が30日間以上空いている

  • 一番最近の予防接種の期間が旅行期間中も有効である(ワクチンを製作している会社の有効期限)

  • ハワイに到着する日よりも90日以上前に接種してる

  • 接種したワクチンのタイプが書類に記入されていること

  • 一番最近した予防接種の1度目と2度目の接種日の記録と有効期間

  • Step2 マイクロチップ
  • マイクロチップの埋め込み・登録(狂犬病確認の血液検査(OIE-FAVN rabies blood test )がされる前には登録されていること)

  • 埋め込まれたマイクロチップが作動していること(外国でもスキャン可能なこと)、チップの登録番号が正確なこと(動物病院などで確認してもらってください)

  • もしマイクロチップによって登録が確認されないのであれば、120日間のプログラムに移行されます

  • Step3 OIE-FAVN RABIES BLOOD TEST(狂犬病血液検査)
  • 指定された血液検査所(Kansas State University か the DOD lab)から血液サンプルを受け取った日付

  • ハワイに到着予定の期日

  • 検査所に送るサンプルは、ハワイへの到着日から数えて120日間以上前で、36ヶ月以内であること

  • 血液サンプルのテスト結果が、0.5IU/ml以上か、それと同等であること

  • 指定された血液検査所(テキサスにあるKansas State University か the DOD Food Analysis
    and Diagnostic Laboratory)でテストを受けていること

  • あなた側の記録として、有効な検査結果と獣医さんからのペットのマイクロチップ番号が記された書類のコピーを持っておくこと。獣医さんが、「ハワイ」に血液検査の検査結果書類を出すのだということを書いてもらうのを忘れないでください。そうすれば、テキサスの検査所から自動的に結果がハワイに送られます。

  • Step4 係留期間
  • 血液検査所が血液サンプルを受け取ってテストをする日付から120日以上が経過していない場合のハワイへの入国は、"5-Day-or-less programには該当されませんので検疫所で係留されることになります。検疫のための費用プラス、120日経つまでの係留の費用が1日$14.30かかります。

  • Step5 書類
  • オリジナルの有効な一番最近の狂犬病予防注射の記録のインクサインが入っているかカーボンコピーの証明書(コピーやコンピューターで作られたものはNG)

  • 証明書は、摂取したワクチンの名前、シリアルナンバー、最新とその前のワクチン接種の間隔を証明するもの、ワクチン接種の日付と有効期限がリストされていること。

  • ハワイ到着日前の14日以内に発行されたオリジナルの英語版健康診断証明書(狂犬病ワクチンの名前、シリアルナンバー、接種の間隔、ワクチン接種の日付や有効期限が書かれたもの)*各航空会社では到着日から10日以内に受けた健康診断の証明書を要求される場合があります

  • ハワイ到着日14日前以内に、獣医さんに、Fipronilかそれと同等の効果が含まれているダニを殺すための薬を処方してもらうこと。処方してもらった日と製品名は健康診断書に記録されていること。

  • もしあなたが有効期限内の証明書や診断書で再入国をする場合、以前の入国でもらった空港でのリリースカードのコピーを持っていて下さい。

  • Step6 書類の提出
    書類と費用(マネーオーダー)は次の宛先に郵送してください:Animal Quarantine Station, 99-951 Halawa Valley Street, Aiea, Hawaii 96701
  • 空港での即日引き渡しを希望する場合は、ペットが空港に到着する日よりも10日前には書類がthe Rabies Quarantine Branch(狂犬病検疫支所)に受理されていること。(余裕をもって郵送しましょう)書類の不備がある場合も空港での即日引き渡しができなるなる可能性があります

  • 他の書類とともにオリジナルの健康診断書を送らなかった場合、到着どきに空港の動物検疫保持施設(the Airport Animal Quarantine Holding Facility)に提出しましょう。提出し忘れた場合、空港での引き渡しは不可能になります。

  • それぞれの必要書類をバラバラに送らないようにしてください。到着の10日前には必ずすべての書類を郵送&受理されているようにしましょう。

    必要書類
    

  • 完成した犬猫の輸入書類 フォームAQS-278(認証されているもの)

  • 
  • 獣医の直筆サインの入ったオリジナルの狂犬病ワクチン予防接種の証明書2通

  • 
  • 空港での即日引き渡し希望の場合、ペット1匹に対して手数料$165。5-day-or-less(5日間以下)のプログラムの場合は$224を送金小切手か、マネーオーダーで準備。(ペットのマイクロチップの番号を一緒に送付しておくと確実に信用される)。Department of Agricultureで支払いも可能

  • 
  • 再入国する場合は、血液検査とワクチン接種の有効期限内であれば、以前の空港リリースカードのコピー

  • 
  • 必要書類は郵送ですが、郵送した証拠となるレシートがあるものやトラッキングコードのついたものにしましょう

  • 
  • 空港での支払いも可能ですが、手続きが遅れる場合があります。送金小切手やマネーオーダーをお勧めします。VISA やMasterCardでも到着の際に支払い可能ですが、同じように手続きに時間がかかります。支払いは、ペットの引き渡し前には確実に終わらせておきましょう。払いすぎた場合のお金は、リクエストを受けてから6〜8週間で払い戻されます

  • 
  • 必要書類のコピー(健康診断書、狂犬病ワクチンの記録、血液検査の結果)などは、ペットを同行する際のバックアップとして保管しておきましょう

  • Step7 その他
  • Hawaii Department Agricultureのウェブサイトでペットの血液検査の結果を事前にチェックすることをお勧めしています。 http://hawaii.gov/ai/aqs/info

  • ペットの即日引き渡しは、「ホノルル空港のみ」で行なわれます。あなたのペットが、ホノルル空港の動物検疫保持施設の検疫時間に到着するように渡航を調整しましょう。(検疫時間外の到着は、引き渡しが翌日以降になります)検疫時間8am ~ 5pm. 飛行機から検疫所に運ばれるのに1時間ほどの時間を有します
  •  
  • ペットの空港検疫保持施設での引き渡しの前に、税関の検査を通っていることが前提となります。アメリカ側の税関の営業時間をチェックしておきましょう

  • ペットが空港で即日引き渡しではない場合、翌朝に動物検疫所に送られ、5-day-or-lessプログラムが適用されます。その際の費用はペット1匹につき$224となります。

  • 空島到着の際にダニや他の寄生虫が発見された場合は、空港での即日引き渡しはできません

  • アメリカ合衆国の空港セキュリティ顧問より要請があった場合、ペットの空港即日引き渡しは不可能になります。その際、翌日に次の場所でのリリースがなされます↓
    the Animal Quarantine Station 住所:99-951 Halawa Valley Street, Aiea, Hawaii 96701
    phone: (808) 483-7151, during normal office hours:
    月〜金: 9:00 AM to 11:00 AM & 1:00 PM to 4:30PM
    土日、祝祭日: 8:00 AM to 10:00 AM & 12:00 PM to 3:30PM

  • ペットのの引き渡しは、オーナー本人ではない場合、そのペットの書類”Dog and at Import Form AQS278(犬猫輸入書類AQS278)”に委託者の名前などの申告がされていること。飼い主本人が一緒に旅行しない場合は、引き渡しを委託したものと各航空会社との調整が必要です。

  • 一度空港の動物検疫保持施設から飼い主への引き渡しがされたペットに関しての責任はすべて飼い主が負うことになります

  • ホノルル空港の合衆国規則により、空港での即日引き渡しのされるペットは、空港の敷地外に出るまでフライトキャリアー(ケージ)の中から絶対に出さないこと

  • 飼い主は、ハワイからペットを輸出入する際は毎回必ず、同じプロセスと条件を揃えて動物検疫所に申請しなければならない

  • ハワイからのペットの輸入・輸出に関し、"Re-Entry Fee Requirements"の条件にそぐわない場合は、毎回$165(空港即日引き渡し) $224(5-day-or-less program)の費用がかかります。

  • 動物検疫所がスケジュールをした期日よりも越えての引き渡しは、1日$17.8の料金が加算されます。
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    費用

    それぞれのプログラムの費用のまとめです

    空港即日引き渡し$ 165
    5-day-or-less 5日間以下 $ 224
    隣島での検査 $ 145
    120days 120日間プログラム $ 1,080
    予定の到着日より早い到着の際にかかる1日の費用 $ 14.30 per day プラス $224

    まとめ

    結構同じことが反復されている感じもしますが、それだけしっかり守っておかなければいけないと思って下さい。
    予防接種なども含めると、旅行を2ヶ月前に決めてさっさとペットを連れて出国!っていうのができないわけです。少なくとも出国する半年前くらいから準備をしなければ色々と難しい面がでてきそうですねー。
    もし、ペットと共に移住を考えている場合は、自分の準備以外にもしっかりプランをする必要がありますね♪

    それにしても、ハワイは狂犬病フリーだなんて、なんだかペットにとって安心な州ですね^^

    和訳の元になった小冊子のウェブサイトです(小冊子はReviewの日付が10/09となっています):
    https://hdoa.hawaii.gov/ai/files/2013/01/aqsbrochure-17.pdf


    yun